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21世紀医療フォーラム 良い医者、良い医療を創るプロジェクト
トップページ医療を変える「ヒト生命情報統合研究~国民の健康の礎となる大規模ゲノムコホート研究~」開催

日本学術会議公開シンポジウム

「ヒト生命情報統合研究~国民の健康の礎となる大規模ゲノムコホート研究~」開催

第1回(6回連載)

2013.03.12 構成:21世紀医療フォーラム取材班 赤堀たか子
文責:日経BP社 21世紀医療フォーラム事務局 エグゼクティブ・プロデューサー 阪田英也

1月23日、東京・日本学術会議講堂にて、公開シンポジウム「ヒト生命情報統合研究~国民の健康の礎となる大規模ゲノムコホート研究~」が開催された。

今回のシンポジウムは、日本学術会議が2012年8月に公表した提言「ヒト生命情報統合研究の拠点構築―国民の健康の礎となる大規模コホート研究」を受けて、国民の健康・医療に大きな恩恵をもたらす、あるべき大規模ゲノムコホート研究の姿について、産学関係者を中心に、研究の現状や問題点、将来性についての議論がなされたものである。

第1回は、日本学術振興会理事の浅島誠氏、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授の菅野純夫氏による講演の模様をお届けする。
(構成:21世紀医療フォーラム取材班 赤堀たか子 文責:日経BP社 21世紀医療フォーラム事務局 エグゼクティブ・プロデューサー 阪田英也)

会場風景

開催概要

日時:2013年1月23日(水)10:30~17:30
場所:日本学術会議講堂

プログラムはこちら(画像が開きます)

諸外国で進む大規模コホート研究

浅島 誠 氏
日本学術振興会/日本学術会議連携会員 浅島 誠 氏

シンポジウムの冒頭、日本学術会議連携会員で同会議のゲノムコホート研究体制検討分科会委員長の浅島誠氏から、日本学術会議での議論の経緯、統括と提案について報告がなされた。

まず、浅島氏は「ゲノム情報が比較的容易に得られるようになった今日、ゲノム情報を軸に、バイオマーカー情報や環境・生活習慣や疾患に関する情報を集める大規模コホート研究は、疾患の予防や発症の遅延などの研究に有効であり、その推進は重要なテーマである」と、この研究の意義を述べた。

浅島氏によれば、広島・長崎の被爆者を対象にした健康影響調査研究を皮切りに、福岡県久山町の住民を対象とした脳卒中の疫学実態調査(久山町コホート研究)、宮城県、愛知県、大阪府で実施された大気汚染と肺がんとの関連の研究(三府県コホート研究)など、多くのコホート研究が日本でも行われてきたという。しかし、「いずれも規模や内容において、時代の要請に応じたものにはなっていない」と指摘した。

一方、先進諸国では、すでに大規模なコホート研究が始まっており、例えば英国では、UKバイオバンクが2011年までに50万人分の生体試料を収集したほか、英国より後発の中国でも、2008年には50万人の研究参加者を集めている。さらに、スウェーデンやカナダでも50万人規模のプロジェクトが始動し、EUや米国では、既存のコホート研究にゲノム解析を加えた研究が始まっている。

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