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21世紀医療フォーラム 良い医者、良い医療を創るプロジェクト
トップページ医療を変える独自技術による国内唯一の摂食回復支援食「あいーと」 試食会を開催

独自技術による国内唯一の摂食回復支援食「あいーと」 試食会を開催

2013.01.15 構成:21世紀医療フォーラム取材班 内藤悦子
文責:日経BP社 21世紀医療フォーラム事務局 エグゼクティブ・プロデューサー 阪田英也

■ 開催概要

日時 2012年10月31日(水)14:00~16:30
場所 ホテルメトロポリタン エドモンド 2F「波光」

「あいーと」試食会

イーエヌ大塚製薬が販売する摂食回復支援食「あいーと」は、通常の食事をすることが難しい人に対し、「食べる機能」と「栄養状態の回復」を支援するための食事(冷凍食品)である。独自技術「酵素均質浸透法」により、食材の形や色、味、栄養素を保ちつつ、舌でくずせる軟らかさに仕上げている。その開発背景や特徴についての説明会を開くと共に、実際に「あいーと」の軟らかさを体験できる試食会を行った。
(構成:21世紀医療フォーラム取材班 内藤悦子
文責:日経BP社 21世紀医療フォーラム事務局 エグゼクティブ・プロデューサー 阪田英也 )

「あいーと」の開発背景

日本の人口構造の変化を見ると、戦後に生まれた団塊の世代が2030年には80歳を超え、総人口に占める高齢者の割合は32%になると想定されている。 2055年にはその子どもの世代も80歳を超え、高齢者の割合は41%になると言われている。このような状況の中で、単身で住む高齢者が高齢者人口の伸びよりもさらに急激に増加しており、要介護3以上の、介護度の高い高齢者も増えている。

昨年度、新宿区における在宅高齢者の栄養状態の調査が行われ、377人中139人が低栄養状態に陥っていることが報告された。低栄養と非低栄養の人との違いは、病状に関することに加えて、良く噛んで食べられるか、そして食事形態(ミキサー食)などでも差が出た。

良く噛むことができない要因としては、歯の数の減少が考えられる。厚生労働省の昨年度の調査によると、20本以上の歯を有する割合は40代頃から徐々に減り、70代以上だと50%以下になる。歯が20本以上ある人と、総義歯の人との栄養摂取量を比べると、歯がなくても比較的食べやすい炭水化物には変化がないが、総エネルギー、タンパク質、脂質の摂取量は減少することが報告されている。

「あいーと」試食会

このように、何らかの要因で通常の食事(以下、通常食)が食べられない場合は、点滴などの静脈栄養、鼻や胃からチューブを通して栄養剤を投与する経腸栄養、そして経口栄養(通常食)、これらから患者に合わせて選択される。残存機能の維持や回復、QOL(Quality of life=生活の質)の向上という点から、少しでも早く通常食に移行することが求められている。

経腸栄養から通常食への段階食として、形状を調整して食べやすくした「ミキサー食」「きざみ食」などの形状調整食は、病状だけでなく、加齢による歯の減少や噛む力の衰えなどから取り入れることもある。食べやすくなっている一方で、見た目が悪く、食欲が涌かないという問題点がある。このような点を改善し、食事を楽しんでほしいという思いから開発したのが「あいーと」である。ネーミングには、「I eat=私は食べる」」という自発的な思いが込められている。

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