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21世紀医療フォーラム 良い医者、良い医療を創るプロジェクト
トップページ医療を変える慈恵医大(東京)が独自の医療クラーク(秘書)養成をスタート

慈恵医大(東京)が独自の医療クラーク(秘書)養成をスタート

勤務医の事務業務負担軽減を図るための取組み「慈恵・認定医療事務養成コース」開講

2012.11.01 慈恵会医科大学附属病院 事務部  植松美知男氏
植松美知男 氏
慈恵会医科大学附属病院 事務部
植松美知男 氏

2012年3月、東京慈恵会医科大学附属病院(東京都港区)で「慈恵・認定医療事務養成コース」がスタートしている。慈恵医大版医療クラーク「慈恵・認定医療事務養成コース」のプロジェクトリーダーである同大学事務部の植松美知男さんにこの養成コースの目的、概要についてお話を伺った。
(聞き手:21世紀医療フォーラム取材班 池畠宏之 文責:同エグゼクティブプロデューサー 阪田英也)

厚生労働省の通達が契機となり、
事務作業の実態を調査

このプロジェクトがスタートしたきっかけについて教えてください。

植松 平成19年に厚生労働省より、病院勤務医の職場環境について、「勤務医を中心に極めて厳しい勤務環境に置かれている」との通達が出されました。その原因を厚労省は、「医師でなくても対応可能な業務まで医師が行っている」現状を指摘し、「医師や看護師の医療関係職の専門性が発揮されていない」と公表されました。これを受け当院でも、「勤務医の事務作業の実態」の調査を行いました。

実態調査の中身は大きく分けて2つあります。
第1は、IT関連の導入状況。2つ目は医師事務作業実態調査です。

まず、当院のIT関連の導入状況は、以下のようになっています。
  2007年5月 オーダリングシステム稼動。自動精算機の導入
  2008年1月 医事システムの更新。DPCオーダ稼動
  2008年7月 文書システム稼動

上記のIT関連のシステム導入や患者対応などにより、当院の医師には、以下のような作業が新たに発生しました。
1) オーダリング登録作業
2) 各診療行為の同意書作成
3) インフォームドコンセントの患者対応の増加
4) DPC様式1書類の作成
5) チーム医療の参画
6) がん登録作業
7) クリニカルパスなどの作成・改定作業

次に、医師の業務別の事務作業時間を集計すると以下のようになります。(表1)

医師業務別の事務作業時間
医師業務別の事務作業時間(表1)
※医師359名の1日の事務的作業時間の合計 医師事務作業調査報告より(H22:企画部実施)
※医師359名の1日の事務的作業時間の合計
 医師事務作業調査報告より(H22:企画部実施)

調査の結果、医師自身が、事務作業に関わっている時間が非常に多いことがわかりました。これらの作業について、医師以外がこういった事務作業を行えるような院内の体制づくりを考え実現する必要が生じたのです。

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