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21世紀医療フォーラム 良い医者、良い医療を創るプロジェクト
トップページ医療を変える「がん診療連携拠点病院」の目的は、“切れ目のない医療”。 「1病院完結型」から「地域完結型」医療体制への移行実現を

「がん診療連携拠点病院」の目的は、“切れ目のない医療”。 「1病院完結型」から「地域完結型」医療体制への移行実現を

インタビュー 兵庫県立がんセンター院長 西村隆一郎氏

2010.07.09 聞き手:日経BP社日経BPnet編集プロデューサー 阪田英也 構成:21世紀医療フォーラム取材班 但本結子
兵庫県立がんセンター院長 西村隆一郎氏
兵庫県立がんセンター院長 西村隆一郎氏

2007年制定の『がん対策基本法』以前から、全国に先駆けて「新ひょうご対がん戦略」を推進してきた兵庫県。制定以降は、「がんの予防・早期発見の推進」「質の高いがん医療体制の確保」「研究の推進」の3本柱からなる『第3次ひょうご対がん戦略』をスタートさせた。
兵庫県のがん対策の中心的役割を果たすのは、兵庫県立がんセンター。同センターは、がん医療の中枢的機能である高度専門医療を担っている。同センターの院長であり、兵庫県がん診療連携協議会議長も務める西村隆一郎氏に、兵庫県におけるがん対策とその成果、さらに課題と解決策、行政への要望などについて伺った。 
(聞き手:日経BP社日経BPnet編集プロデューサー 阪田英也 構成:21世紀医療フォーラム取材班 但本結子)

兵庫県における「がん医療」の取り組みは、他府県に先駆けて開始されています。これには、どのような背景があったのでしょうか。

西村 1982年に、がんが国の死亡原因1位になりましたが、兵庫県では1978年の時点で死亡原因のトップに挙げられていました。そこで、兵庫県は全国に先駆け、1987年に「ひょうご対がん戦略会議」を設置し、1997年には「新ひょうご対がん戦略」を定め、がん制圧に総合的な施策を展開してきました。さらに、2008年からは5ヵ年計画で「第3次ひょうご対がん戦略」を策定しています。

こうした中で国は、2007年4月に『がん対策基本法』を制定し、全国に「がん診療連携拠点病院」を指定しました。これは患者の視点に立った、がん医療水準の均てん化推進を目的とした画期的な法律といえます。

兵庫県では、「がん医療」について、四半世紀近い取り組みがなされてきました。この中で、「兵庫県立がんセンター」が設立された経緯は。

西村 1962年に国立がんセンターが設立されましたが、同じ年に兵庫県でも当センターの前身である「兵庫県がんセンター」が神戸市内に設立されました。そして、1984年には現在の明石市へ移転して、「兵庫県立成人病センター」と名称変更し、がん医療とともに生活習慣病を診療していました。90年代後期から2000年にかけて、医療全体の中で「がん医療」の比重が高まったことや、当センターの位置づけが一般に受け入れられるようになったことから、2007年4月に、現在の「兵庫県立がんセンター」へと名称を戻しました。

「兵庫県立がんセンター」の地域における役割とは。

西村 当センターは、2007年に「都道府県がん診療連携拠点病院」の指定を受け、県内のがん医療の中枢的機能としての高度専門医療を担うと共に、県内の東播磨地区における「地域がん拠点病院」としての役割も担っています。

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