東京大学とトヨタ子会社、脳動脈瘤破裂の予測技術を共同開発
計算時間を現行の1/5の6日に短縮
東京大学とトヨタコミュニケーションシステムは、くも膜下出血の要因となる脳動脈瘤破裂の予測技術を共同開発した。標準的なパソコンを利用した場合の予測には30日ほどの計算時間を要したが、今回は、計算精度を落とすことなく、計算時間を1/5の約6日に短縮することに成功したという。
東京大学大学院情報学環・生産技術研究所の大島まり研究室が取り組んでいた、循環器系のシミュレーション・システムをベースに、トヨタコミュニケーションシステムの自動車向けシミュレーション技術を組み合わせた。具体的には、振動・騒音の評価など、トヨタ自動車向けのシミュレーション・プログラム開発で培った技術を応用した。
実際に、開発したプログラムを患者の症例に適用した。その結果、血管形状に起因する血液の流れと血管壁の変形挙動、これらに伴う力学的な変化を系統だって検証できることを確認したと説明する。
脳動脈瘤の破裂は、くも膜下出血を引き起こす最大の要因。血液の流れによって生じる力学的刺激と血管壁の相互作用が、脳動脈瘤の破裂だけでなく発症や成長に重要な役割を果たしていると考えられている。破裂の危険性を予測し、適切な診断や治療を行うことができれば、くも膜下出血を未然に防いだり、危険な手術を回避したりすることが可能になる。
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