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梶原しげる:「家を建てる」が「生きる希望」に!86歳被災男性が病の妻に捧げた「新居の夢」の行方(2/6ページ)

2015.04.02

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震災の爪あとがいまだに高齢者を襲う過酷な現実

 東日本大震災の津波で家を流された桑折さんは市から提供された借り上げ住宅に一人で暮らしている。馨さんと同じ歳で85歳の妻タキ子さんは、不慣れな借り上げ住宅で転倒し、入院中というところから始まる。タキ子さんは一人で起き上がることもできない。

 夫の悩みは、入院が許される期限がひと月後に迫っていることだ。

 病院では介護やリハビリを医療スタッフが担当してくれている。退院したからといってバリアだらけの借り上げ住宅に妻を戻し、高齢者である自分一人で介護する自信が無い。

 毎日3回。軽トラに乗って見舞いに行っては妻を明るく励ます夫だが、実は自分だって手押し車が無ければ満足に歩けない身体だ。

 市内の介護施設を調べ、現実を目の当たりにして呆然とする夫。

 介護施設やケアホームは入所を希望する老人達で溢れかえっている。

 何度も申し込んでみるがことごとく入所は叶わない。

 「施設のベッド数を増やす」という情報に期待を寄せたが、ベッドは増えても介護する人材が不足して受け入れ人数を増やせないのだ。

 番組で語られる「南相馬の働き手不足」に関する資料をチェックして、過酷な現実に、今さらながらため息が出た。

「南相馬市は福島県浜通の北部に位置し~地震・津波による被害のほか、福島第一原発の被害を受けたという点が大きな特徴」

「原発で数万人が避難。その帰還、定住が、若い世代を中心に果たされていない~」

「住民票を避難先に移してしまうと受けられはずの支援や賠償を受けられなくなるのではと懸念して住民票を移さない人も少なからず存在するようである~」

 これらは「被災地自治体における住民の意思反映 公益財団法人 日本年センター 2014年」の情報だ。

 若い世代の人手不足が発表された数字以上に深刻だったことを思い知らされる。

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