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梶原しげる:【340】オウム「地下鉄サリン事件」から20年 32人の証言が物語る『サリン それぞれの証』の衝撃(6/6ページ)

2015.03.19

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今なお続く若者を取り巻くカルトやテロの脅威

 広瀬死刑囚の母が思わず口にした「運が悪かった」についての詳しい事情も「神秘体験」を探求する最終章で報告されている。

広瀬死刑囚「偶然、私は書店で麻原の著書を見かけたのです」「大学院1年の時でした」「読み始めた一週間後ぐらいから不可解なことが起こりました」「~眠りの静寂を破り、突然私の内部で爆発音が鳴り響きました」

 これが「素直でいい子で勉強のできる息子」がオウムに走ったきっかけだった。

 証言台で息子がなぜオウムに入信したと思うか?と問われた母が「運が悪かった」と言ったのはまさにこのことだった。

 「息子が、麻原の本に出会うこと無く、神秘体験と称するものに翻弄されなければ…」。無念の思いが咄嗟に口をついて出たのだろう。

 サリン被害者へのサポート活動を続ける理由に、「だってこの事件はいつ自分の身にふりかかって来てもおかしくなかったもの」という木村弁護士。

 私はこの本から弁護士のこんなメッセージを聞き取る思いだった。

 「家族や、自分たちでさえ、気がついたらカルトやテロに走っている可能性だって無くはない。我々は被害者にも加害者にもなりうる、そんな時代を生きているのではないだろうか」

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