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梶原しげる:【340】オウム「地下鉄サリン事件」から20年 32人の証言が物語る『サリン それぞれの証』の衝撃(5/6ページ)

2015.03.19

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エリートたちはなぜカルト教団に走ったのか

 広瀬健一、中川智正両死刑囚に限らず、木村弁護士が書中でリストアップしてみせた地下鉄サリン事件実行犯の学歴・職歴一覧を見れば明らかなように、教組を除けば、大半は高学歴のいわばエリート達で、特段貧しい家庭に育った者もいない。

「なぜ成績優秀なエリートがカルトにはまる? 予言がはずれ真実が明らかになったあとも妄信し続けるのか?」

 木村弁護士も何度もこの問いを発しているが、同じ疑問をジャーナリストの田原総一朗さんが書籍『危険な宗教の見分け方』(ポプラ新書)で、元オウムの広報部長である上祐史浩氏にぶつけている。。

 この議論、上祐氏がそもそも「エリートだった」から説得力がある。

 早稲田大学高等学院卒業後、早稲田大学から大学院へと進学。終了後は宇宙開発事業団に就職、その後、入信…。

 上祐氏は田原さんの鋭い「なぜ?」にこう答えている。

「神秘体験を過大視して客観的な価値を見失った」

 上祐氏に限らずオウム入信のきっかけに「神秘体験」を挙げる者が少なくない。

 『オウムを生きて』(青木由美子編CYZO)など元オウム信者の「告白本」にもしばしばそのことが語られる。

 『サリン それぞれの証』の読みどころの一つは、入信のキーワード「神秘体験」に木村弁護士自らが実験台にもなり、体当たりで鋭く迫る後半部分だ。

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