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梶原しげる:【340】オウム「地下鉄サリン事件」から20年 32人の証言が物語る『サリン それぞれの証』の衝撃(2/6ページ)

2015.03.19

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今も後遺症で苦しむサリン被害者

 その勢いで、感想を手紙に書き、朝一番の速達で弁護士の事務所にお送りした。

 速達送付の翌朝、弁護士の事務所に電話をかけると木村弁護士は丁度私の手紙を読んでいるところだった。

「いやー、熱心に読んでくれてありがとう!今、サリン被害者支援集会の準備で事務所のなかがごちゃごちゃしているけど、よかったら来ませんか?」

 相変わらず陽気な声に思わず「お邪魔します!」と即答し、押し掛けた。

 木村弁護士が招き入れてくれたのは弁護士事務所ではなく、地下鉄サリン被害者支援のためのNPO法人リカバリー・サポート・センターの事務局だった。

 壁のあちこちに活動の様子を撮影した写真が貼られている。

 事務局を取り仕切るセンター職員寺内洋子さんが解説してくれる。

寺内「今も後遺症で苦しむサリン被害の方がたくさんいらっしゃる。頭痛、動悸、視力低下、PTSD…しかも年々孤立を深め不安を募らせる方も。<被害者を救うには医師の定期検診を毎年、同じ困難を抱える仲間と一緒に受けられる環境を作ることだ>――そうした理念で事件直後からジャーナリスト磯貝陽悟さんが仲間と共同で立ち上げたサポートグループ活動があったんです。木村弁護士は趣旨に共鳴しNPO法人化に尽力していただき、支援活動がさらに前に進むことになりました」

木村「この活動を通していろんな人と会って話を聞くと、サリン被害者の方はもちろん、オウム真理教事件に関わらざるを得なかった人々の悲しみや思いを我々も共有したいと思った。ご紹介した32の証言からオウム事件とは何だったのかを感じ取っていただきたいと思ったのがこの本を書いた理由だねえ。だってこの事件はいつ自分の身にふりかかって来てもおかしくなかったもの」

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