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猪子寿之 “ウルトラテクノロジスト集団”の仕事術ビジネス

チームラボ・猪子寿之:ドラクエの源流は洛中洛外図にあり(1/3ページ)

日本固有の美的感覚はデジタルと相性がいい

2015.03.04

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「スーパーマリオ」や「ドラゴンクエスト」といった人気ゲームにも、実は近代以前の日本美術の特徴が現れている。我々はそれを知らず知らずのうちに受け入れてゲームをしている。どうも、近代以前の日本美術の特徴は、デジタルと相性がいいようなのだ。

 江戸時代以前の日本の文化、日本人特有のものの見方の中に、現代で再び花開くものがあるはずだというのが僕らの考え方ですが、それがあてはまるのは何も美術作品に限りません。

 例えば「スーパーマリオ」。あの画面構成は、西洋的な遠近法に縛られていたら決して生まれてこなかったでしょう。横スクロールしていくとその世界がわかるところは、まさに絵巻物の現代版です。

 しかも手前にマリオがいてその奥に背景があり、それがレイヤーになっていくイメージは、日本の庭園の造りとも共通しています。日本の庭園の構造というのは、手前があって中景があって、遠景があって、借景がある。それぞれがレイヤー状に重なっている空間に自分が足を踏み入れ、視点を移動させて楽しむための構造です。

 西洋の庭園の多くはそういった造りではありません。ヴェルサイユ宮殿であれば、レイヤーではなく連続した風景があって、王様の部屋から最も美しく見えるように全体が設計されている。ベストポジションが固定されているんです。

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