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日経マネーDIGITAL

FP快刀乱麻

相場上昇局面における利益確定の1つの方法

2015年2月18日(水)

 2014年10月末に日本銀行が追加緩和策を決定後、12月上旬にかけて株式相場は急上昇し、為替も大きく円安に振れました。この間の相場上昇があまりにも急ピッチであったため、こんな相場がいつまでも続くはずがない、いずれ短期的な調整局面は避けられないと多くの人が考えたと思います。そのため14年11~12月は、この高値でいったん利益を確定させたいという相談が増えました。

 その後、予想通りに相場は調整局面入りしましたが、株式相場、為替相場とも思ったほどは下落せず、逆に日本株はここにきて昨年12月の高値を抜いています。
 いったん調整局面を経た後なので、現在は以前のような過熱感はありません。しかし、12年11月の衆院解散をきっかけとしたいわゆるアベノミクス相場で日本株式は約2倍に値上がりし、ドル円相場は約40円(約50%)の円安となっています。株式も為替も高値圏にあることに違いはないので、特に14年12月の高値で一旦は売ろうと思いながらもタイミングを逸して売りそこなった人は「今度こそは」と思っているかもしれません。

 昔からよく言われていることですが、投資で難しいのは売りのタイミングです。自分が売った後に相場がさらに上昇し続けると、こんなに悔しいことはありません。逆に、そろそろ売り時と思いながらもっと上がり続けるかもしれないと期待し、売りのタイミングを逃してその後の下落局面を迎えると、やはりあそこで売っておけばよかったと後悔することになります。

 そこで、現時点における利益確定の1つの方法として、当初の投資元本を上回っている部分だけを売却することを検討されてはいかがでしょうか。例えば、投資元本が1000万円で現在の評価額が1500万円とした場合、500万円だけを売って元の投資金額の1000万円に戻します。元の投資金額は維持しているので、さらに相場が上昇し続けた場合でも利益が得られます。逆に相場が下落した場合でも、ある程度は利益を確定しているので大きな後悔をせずに済む、というわけです。

このコラムについて

 このコーナーは、日経マネー本誌やTV、新聞等でもおなじみの著名ファイナンシャル・プランナー各氏が毎週交代で執筆する辛口コラムのコーナーです。今の金融界をズバッと斬る直言から金融制度や消費者への提言、最近の金融ニュースの注目ポイント、またFPならではの役立つノウハウまで、幅広い内容を取り上げていきます。更新は隔週水曜日です。

目黒 政明(めぐろ・まさあき)
目黒 政明

 1959年生まれ。大和証券、独立系FP会社を経て、1992年MMIライフ&マネープランニング取締役。2002年、生活設計塾クルー取締役。中長期の資産形成という観点からアドバイスを行っている。クルーでは毎月マネーセミナーを開催中。詳細はホームページhttp://www.fp-clue.com/の「クルーセミナー」参照。


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