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田原総一朗:「イスラム国」人質事件で政府批判を許さないのは危険だ(4/5ページ)

2015.02.05

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政府批判を封じる風潮

 後藤さんが殺害されたとみられる映像の中で、「イスラム国」によるメッセージはこう告げている。

 「安倍(首相)よ、勝ち目のない戦争に参加するという無謀な判断によって、このナイフは健二だけを殺害するのではなく、お前の国民はどこにいたとしても、殺されることになる。日本にとっての悪夢を始めよう」

 日本人を殺害するというこのメッセージは日本への「戦闘宣言」とも言えるものだ。いってみれば、「準戦争状態」になったということであろう。

 いま難しい問題が持ち上がっている。政府批判は「イスラム国」の思う壺、だから政府批判をすべきではないという意見があることだ。

 安倍首相がカイロで「『イスラム国』がもたらす脅威を食い止める支援」を演説で述べたことが「イスラム国」を刺激した。あるいは、「イスラム国」が敵視している中東の国々を安倍首相が歴訪し、イスラエルの首相と会談したのは、あまりにも配慮が足りなかったのではないか――。

 そんな批判が出るたびに、「そうして日本国内がもめるのは『イスラム国』の思う壺だ」といった意見が出される。すると、次第に政府批判をしにくくなっていく。そんな風潮が少しずつ広がっているのではないか。

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