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猪子寿之 “ウルトラテクノロジスト集団”の仕事術ビジネス

チームラボ・猪子寿之:鑑賞者の動きによって「花が咲き散っていく」、デジタルがアートと人の新しい関係をつくる(1/4ページ)

やがてくる未来を体感するデジタルアートの展覧会

2015.02.04

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チームラボがこれまで発表してきたアート作品と遊園地を一度に体験できる世界初の企画展「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」が2014年11月29日から2015年3月1日まで、日本科学未来館(東京・お台場)で開催中だ。今回から、この展覧会で展示されている作品が生まれた背景や狙い、チームラボがデジタルとアートの融合で何をしようとしているのか、猪子氏に語ってもらう。

 チームラボは2001年にスタートして以来、ずっとアートをやってきました。「アート」が活動内容に含まれているのは、株式会社という企業体としては珍しいんじゃないかと思いますが、「アート・サイエンス・テクノロジーの境界を曖昧にしながら活動する」というのが僕らの枕詞で、それは立ち上げから今に至るまでまったく変わっていません。

 展示はずっとやっていたけれど、マーケットに認められたのは2011年に台湾のギャラリーで展示をさせてもらってから。アーティストの村上隆さんが主宰するカイカイキキのギャラリーでしたが、それが僕らのアートマーケットでのデビューになりました。

 翌2012年には国立台湾美術館の「We are the Future展」にも出展しました。そこには別館としてまるごとデジタル作品を扱う展示スペースがあるのですが、そこをすべてチームラボの作品で埋め、「花と屍 剝落 十二幅対」などのアート作品と「メディアブロックチェア」などのプロダクト作品16点を展示しました。週末になると子供たちがやって来て、大騒ぎしながら作品に触れている。

 それを見て僕は驚愕しましたね。なぜって、日本だと美術館にある作品はおとなしく見るのが当たり前で、子供が騒いだりしようものなら親の躾がなっていないと言われる。親も子供を美術館に連れて行くのを躊躇しますよね。

 だからこそ大喜びしながら作品で遊ぶ子供たちの姿は衝撃的だったし、ほかのメンバーも、「自分の子供に同じような体験をさせてあげたい」と言い始めた。それが子供を意識した作品を作るきっかけになり、「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地」が始まりました。子供が夢中になって遊ぶことの中に、何か未来につながる可能性があるんじゃないか。もちろん、子供だけじゃなくて大人も新しい体験を楽しんでほしい。

 それでしばらくの間は、大人向けのアートの展示と子供向けの「学ぶ!未来の遊園地」を切り分けて別々にやっていたのですが、それを一つにして大々的に発表したのが今回の展覧会「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」です。

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