MBA講座は今回から、ボランティア未経験ながら東日本大震災において日本最大の総合支援組織「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を育てあげ、「ベストチーム・オブ・ザ・イヤー2014」を受賞した早稲田大学ビジネススクール客員准教授の西條剛央氏の連載をシリーズでお届けする。

 西條氏は3000箇所以上の避難所、仮設住宅をサポートする「物資支援プロジェクト」からはじまり、日本赤十字社の支援を受けられない個人避難宅2万5000世帯以上に家電を支援する「家電プロジェクト」のほか、「重機免許」「ミシン」「学習支援」「就労支援」といった自立支援系のプロジェクトを含め50以上のプロジェクト、支部、チームを作り上げた。「ふんばろう東日本支援プロジェクト」は3000人ものスタッフが運営する日本最大の総合支援プロジェクトにまで成長した。

 3300億円以上の寄付金を集めた日本赤十字社でさえ果たせなかった“支援者と被災者をダイレクトにつなぐ実行性の高い大規模支援”を実現した功績が認められ、2014年、世界的なデジタルメディアのコンペティションである「Prix Ars Electronica」のコミュニティ部門で最優秀賞にあたる「ゴールデン・ニカ」を日本人として初受賞した(詳しくは「ふんばろう東日本支援プロジェクト総支援実績」参照)。

 本連載は、ハーバード・ビジネス・レビュー・オンラインにおける「ほんとうの『哲学』に基づく組織行動入門」の続編であり、本文中でも適宜引用している。本連載の意味をより深く掴むために、そちらも併せてご一読いだきたい。