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社会イノベーション 2014:「感情ではなく数字を基に経営すれば、成果は数字で表れる」---樋渡・武雄市長が講演

2014.10.30

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 「挑戦的な行政」を推進することで知られる佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長は10月30日、横浜で開催中の国際会議&展示会「社会イノベーション/Smart City Week 2014」で、“街”の経営術に関して講演した。同市の最大の特徴は、街づくりの計画から実践、評価に至るまで徹底して数字を用いていること。「どれだけ綺麗ごとを並べても、人は目に見えるものでしか適切な判断ができない。感情ではなく数字を根拠に経営するのが大切だ」と樋渡市長は語る。

 武雄市の人口は5万人規模と大きくない。これに対して、カルチュア・コンビニエンス・クラブに運営を委託し、年中無休で午前9時~午後9時まで開館する新設図書館は、2013年4月のリニューアルオープンから13カ月で延べ100万人の集客に成功している。かつて赤字経営だった市民病院は運営を民間に委譲したことで、「現在は救命救急医療の中心になっている」(樋渡市長)。加えて、市民向け広報活動強化の一環で、行政情報の発信用途として国内で初めてソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「フェイスブック」を全面採用。その結果、一般的なWebサイトを用いて従来は月間5万件程度だったアクセス数が、2011年に3900万件を超えるまでになった。

 「適切な施策を打てば、その成果は必ず数字になって表れる」。数々の施策を推進してきた樋渡市長は、こう断言する。さらに「多くの株主や社外取締役を抱える企業の経営に比べれば、自治体の経営は簡単。(成果を示せなければ)4年に1回の選挙で審判を下されるまで」と、サラリと言ってのける。ともすれば、やや乱暴に聞こえるかもしれないが、「徹底的に数字にのっとって(市を)経営してきた」という樋渡市長ならではの発言といえる。

 樋渡市長が施策と成果の判断材料としているのが、日本銀行の短観(全国企業短期経済観測調査)ならぬ、「たけお短観(武雄市短期経済観測調査)」だ。武雄市の経済動向を把握するため、年4回調査を実施して景況感を公表している。例えば、たけお短観で観光業と建設業の落ち込みが確認されたら、臨時で議会を開いて早期に改善の手を打つ。このように数字に基づく経営を続けることで、「日銀の短観に対して下振れしていた景況感が改善し、次第に傾向が近づいてきている」(樋渡市長)という。

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