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話題の著者に聞く!~この人の本を読んでみたい!話を聞いてみたい!ビジネス

カレーで居心地のよい場所を作る~『つながるカレー』~(後編)(1/3ページ)

2014.10.07

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 その土地の食材を使ったカレーを地元の人と一緒に食べるプロジェクト「カレーキャラバン」を全国各地で展開している社会学者の加藤文俊氏。後篇では、まちを知り、人とのコミュニケーションを広げるこのプロジェクトなど、フィールドワークを通じて感じたことをビジネスシーンになぞらえて語っていただいた。(文/構成 間庭典子) (→前編

ゴールにたどり着くことだけでなく、待つことにも意義

――実際のビジネスシーンでは、カレーキャラバンで感じるような「待つことの喜び」を感じる余地はなかなかないように感じますが。

■カレーキャラバンの活動をしている加藤文俊氏

加藤文俊氏(以下加藤) ビジネスの現場では結果に直結するようなアウトプットを求められがちです。締め切りも設定され、上司の承諾なり、クライアントの満足度なり、わかりやすいゴールを目指すことも多いでしょう。そのゴールにたどり着くためのテクニックを学ぶことは大切です。けれど使わなかった情報や経験はアウトプットとしてわかりやすい形で現れなくても、無意識のうちに身体で学んでいるものです。

 それは、「言語化シンドローム」とか「形式化シンドローム」ともいうべき状況かもしれません。知識やアイデアを共有するために、「言語化」が強調されますが、その過程で、何かが必ず抜け落ちてしまいます。「言語化」によって失われた事柄には、なかなか気づけないものだと私は感じています。

 待つことに意義を感じることも必要なのかもしれません。現場で経験したことに気づき、実際に次の場で活かすまでにはタイムラグがあります。すぐには理解できず、思わぬ瞬間に思わぬ形で気づくこともたくさんありますから。

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