汗が集まり水滴になると体温を下げる効率が低下

 「冷房をつけたまま寝るのは身体に悪いか」。夏になるとよく聞かれる質問です。一言では答えにくいので、各自の状況を照らして判断していただくほかありません。

 人間のような恒温動物は常に体温を一定の範囲に保つよう調整するようになっています。寒い時期は鳥肌が立ち、震えがきて、体温の喪失を防ぎ筋肉を収縮させて熱を生産させようとします。暑い季節は発汗により皮膚を濡らして蒸発熱を利用し、体温を下げる機構が働きます。

 日本の夏の暑さは気温のせいばかりではなく湿度の影響でも左右されます。湿度が高いと皮膚からの自然蒸発が順調に機能せず、汗腺から出た汗は蒸発しないまま水滴となり皮膚を流れていきます。しかも皮膚がしっとりと濡れている時より、汗が集まって水滴になった方が蒸発しにくく体温を下げる効率は悪くなります。さらに水滴になった汗が首筋などを流れると、皮膚の触覚を刺激して目が覚めたり、眠りが浅くなります。

 夏場は昼間にも体力を消耗しますので夜はしっかり眠っておきたいのですが、眠りが浅くなると疲れが回復しないまま起床時刻。寝不足状態で仕事に出かけることになり、これが連日連夜積み重なると、仕事のミスや夏バテにつながっていきます。何とかその日の疲れはその日のうちに回復させたいわけで、うまい方法はないものでしょうか。