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職場を生き抜け!ビジネス

職場を生き抜け:【240】「長引く5月病」になってしまったら…(3/5ページ)

2014.06.11

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根拠なき言葉があなたを追い詰める

 言葉を分解する試みは、私が会社員の頃に取材をした精神科医から教わったことです。私は今も、他人から言われたことを事実と、そうでない部分にわけるようにしています。しかし、経験論でいえば、実に難しいのです。相手が感情に任せて口にした部分には、感情的に反応をしがちです。どこまでが事実であるのかも、わからないことがあります。

 それでも、上司の言葉を分解することを勧めます。感情に任せた、つまりは、根拠なき言葉はあなたを追い詰める力をもっているからです。根拠がわからないからこそ、「ああ、たしかに俺はダメなんだ」と考え込みがちです。これが、悪循環になります。自分を追い詰め、ますます理解不能となり、自虐的思考にどんどんと陥ります。ささいなミスをしても、それを大きくとらえ、「私はもう、ダメだ」と一段と追い詰めるようになります。

ちなみに、リストラなどで辞めさせようとするとき、上司が感情に任せた言葉を発することがあります。その理由の1つには、その社員を自虐的な思考に陥るように仕向けることが狙いにあるのではないか、と私は考えています。

 私も経験があるのですが、上司の感情的な言葉を真に受けて、「自分はダメなんだ」と思い込むと、ある意味で精神的に楽になるような気がするのです。これとは反対に、客観的に、つまり、自分のどこにどのような問題があり、それらをどのように変えればいいのかと考え、行動をとることは精神的に苦痛がともないます。言い換えると、「自分はダメなんだ」「俺には無理だ」「私には、できないことなんだ」といえば、そこで思考を停止させることができます。

 こういう自虐的な言葉を繰り返し口にすると、そこには2つの空間が出来上がることが体でリアルにわかります。1つは、周囲の人が近寄ってこなくなります。まるで幽霊のような扱いを受けます。そして、職場のしがらみや、厳しい叱責からも身を守ることがある程度はできます。治外法権に近い立場になるのです。

 もう1つの空間は、自分とは別のもうひとりの自分が現れるような気がします。その人が苦しんでくれることで、自分が楽をできる感覚に陥るのです。厳しいことをいえば、現実からの逃避であり、甘い考えなのかもしれません。

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