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梶原しげる:【294】「その時マウスは緑色に光った!」若山教授が語った幻のSTAP細胞誕生秘話(2/8ページ)

2014.04.10

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共同研究はこうして始まった

 以下は、疑惑発覚の直前、若山教授から直接伺ったSTAP細胞研究の真実のストーリーである。

 二人の接点は4年ほど前。小保方さんはハーバード大学留学中の4年も前。既にSTAP細胞の着想を得てはいた。しかし実験での証明にはことごとく失敗を重ねていた。世界的研究者達も彼女の頑張りは評価しながら「そもそもあり得ない」「常識はずれの研究」と距離を置く。そんな中、世界で初めてクローンネズミ作製に成功していた世界的研究者で、当時神戸の理化学研究所の研究員だった若山教授は、彼女の「めげない情熱」に共感し注目していた。

 そして「もし困ったことがあったらいつでも連絡してね」と伝えていた。

 それから2年。失敗の山を富士山より高く積み上げたすえ小保方さんは若山教授に救いを求めた。奇跡のコンビ誕生だ。二人の理化学研究所での共同研究が本格的にスタートする。

 実験では小保方さんが細胞を作り若山教授がマウスの受精卵を移植する。実験の正否判定の方法は、ネズミのお腹を開いて、緑色に光るマウスの子供が生まれて来るかどうかで決まるのだと言う。実は当初から若山教授もハーバード大学の研究者と同じく「常識的にみてこれはうまく行かない。緑色が見える可能性は無いだろう」と思ったそうだ。

梶原「じゃあどうして引き受けたんですか?」

若山教授「来るものは拒まず、が僕の主義。それに彼女は、失敗すればするほどさらに膨大な実験を積み重ね失敗の原因を突き詰め、次の作戦を持って来た。若い男性の研究者ならとっくにあきらめる。成果の出ない実験にいつまでもこだわっていると、次の就職先とか新しい研究テーマに乗り遅れる。時代に取り残される。研究者としての将来が危うくなるとあきらめるケースが多い」

「そりゃあ、研究には機材、薬品、人件費など多くの経費がかかっているから研究機関に迷惑もかかる。いい加減にしたら?という<空気>を察知することだって必要だ。ところが彼女は<次は絶対いけますので、実験、御願いします!>。普通ではあり得ない熱意にほだされたのかなあ」

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