「同意を取り付け共感を得る」だけが目的

 前者を選んだあなたは、ある程度年齢の行った方だろう。

 「なんだ、私はジジイなのか?」と悲観することはない。「まともな大人」の多くはこちらを選択する。

 これは主として話す相手の意見を聞き出そうとの「疑問形」として受け止められるごく自然な言い方だ。

 「1500円と言う値段設定、どう考えますか?」と話し相手の見解を問うているのだ。「ラーメンで1500円なんて安いもんじゃないですか」という意外な答えが返って来ても、知人が大事な商談相手や偉いさんであれば「そうですよねえ、これだけ贅沢な具がのっていますから。ほら、これアワビですよ」という程度に調子を合わせる処世術を身に付けているのが大人だ。

 大人社会は常に全方位のスタンスが大事なのだ。

 後者を選んだあなたは高校・大学生など若者世代だろう。

 現代の若者は相手に対する「疑問」から「思わぬ答え」が飛び出したときの対応が苦手だ。よって、はなから「同意」や「確認」を求めた言い方を好む。

「わたしってコーヒーとか好きな人じゃないですかあ」

「私とかはパパの関係でニュヨークが長かったりするじゃないですかあ」

 聴き手が初めて聞くような話でも平気で「同意」「確認」を求める「反則技」を繰り出し、相手からの「問い返し」を防ごうとする。

 「疑問を問うのではなく同意を取り付け共感を得る」それだけが目的なのだ。