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梶原しげる:【290】離れ離れの村民を分断しない!全村避難の飯舘村村長が語る「真手」に込めた復興への思い(1/7ページ)

2014.03.13

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飯舘村の菅野典雄村長にじっくり話を聞いた

 福島市内にある飯舘村の臨時村役場を2年ぶりにお邪魔した。あの大震災による原発事故の放射能被害から3年。飯舘村はいまだ全村避難命令が出たままだ。

 飯舘村の菅野典雄村長は発災(震災発生)当時4期目、現在は5期目の村長として村を離れた職員達とともに仕事を続けている。

 周辺地区の首長の多くがそのごの選挙で次々退場を強いられた。原発事故で避難を強いられた自治体の首長として、今も現職を続ける菅野さんは例外的な存在だ。

 「避難か帰村か?除染か転地か?復興か賠償か?」居住区により汚染度も違う。賠償金額も違う。子供のいる所帯か老人所帯か、いや夫婦の間でさえ意見が違う。放射能事故特有の「コミュニティーの分断」が原因だと菅野村長は言う。

 他の災害と違い放射能被害は全村一丸となって一致団結するのは極めて困難。内外の多様なメディアや様々な人々の「正論」と「正論」がぶつかり合い、結果として住民の「分断」を加速させる。人々のやり場のないいらだちは高まり、憤怒は現職首長に向けられ、発災当時の首長達は軒並み選挙で落とされたのだ。

「首長さえ変えれば事態が劇的に変化するかも知れない。元の生活とまではいかないかも知れないが、これまでよりはずっとましな生活が送れるはずだ」

 ところがそんな期待は幻と消え、故郷を失った住民の混迷はさらに深まり無力感だけが募り住民間の亀裂は広がるばかり。地域の復興はさらに遅れる。

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