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梶原しげる:【290】離れ離れの村民を分断しない!全村避難の飯舘村村長が語る「真手」に込めた復興への思い(3/7ページ)

2014.03.13

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住民生活がずたずたになるリスクにも配慮すべき

梶原「そこへあの大震災、そして原発事故、放射能汚染。<いろいろあってそれでいい>、どころではなくなりましたね?」

菅野「まさに!あの当時の状況からすれば、放射能のリスクを声高に叫び、問答無用に直ちに避難!と私が言えば反対するものは誰一人いなかったと思います。しかしその時、それによって住民生活がずたずたになるリスクについても同時に配慮すべきだと考えました。生活の変化によるリスクをどれだけ小さくしながらできるだけ速やかに放射能のリスクから逃れようと思考し、それを村民に伝えたつもりです。しかし反発の声がもの凄く大きかったという訳です」

梶原「2年前にも伺いましたが、<即避難!問答無用に避難させろ!!学童疎開だ!!!>という大きな声ですね」

菅野「住民の皆さんの気持ちは痛いほど分かりました。人の命に関わる場面でためらうことなど許されません。しかし避難と同時に、生活の変化による住民への肉体的心理的ダメージ。これも命に関わる問題で村長として考えるべき課題です。さらに家畜の整理などにも配慮する必要がありました」

「ところがその時しみじみ感じました。21世紀はバランスの時代というより実際には<極論に酔う人の時代>になっていたと。極論は実に明解です。「逃げろ!」「留まれ!」白か?黒か?ゼロか百か?短い単語に酔いしれる。しかし一時の熱狂に身を任せることが長期的には決して住民のためにならない」

「常に現実的で実現可能な選択肢の中から、いかに悪い方向に行かないことを選ぶか。そして決断する。まさにバランス感覚を持って考えることの大事さを、その時から今に至るまで感じています」

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