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梶原しげる:【289】編纂者達が命がけで拾い集めた言葉の饗宴!「辞書」には<現実>がぎっしり詰まっている!(5/8ページ)

2014.03.06

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ユニークな「黄金」解釈

 新明解については、うっかり現在の編纂責任者倉持さんからお話を伺わないままだったが、三国については編纂者の飯間浩明さん、塩田雄大さんという、ケンボー先生の若き後継者たちから折々に辞書作りのお話を伺う機会があった。

 今は亡きケンボー先生について伺って私の記憶に強く残っているユニークな言葉がある。それは最新7版では削除された「黄金」についての語釈だ。

 最新7版で「黄金」を見ると「黄金:(1)金(キン)。こがね。(2)おかね(3)金色。こがね色(4)大変<価値のある/すばらしいこと>以下多彩な用例が掲載されている。ところが第6版を見ると(4)につづいて(5)[俗]大便がある!

 「おそらくケンボー先生がご存命中。先生のワードハンティングから採取された言葉だと思われますねえ」

 「ワードハンティング」とは「用例採集」ともいい辞書に新しく載せる、または新しい意味を付け加えたりするための基礎資料となる「言葉集め」のことを言うらしい。ケンボー先生が「短冊」に図解や写真とともに書き込んだ用例はなんと145万件に及んだ!ざっくり言えば、145ページの本なら1万冊分の分量だ!そのなかからさらに整理・分析され選びに選び抜かれた言葉達が三国に反映された。

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