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梶原しげる:【289】編纂者達が命がけで拾い集めた言葉の饗宴!「辞書」には<現実>がぎっしり詰まっている!(4/8ページ)

2014.03.06

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「堂々巡り」は許さない

 山田先生の強い意志は「堂々巡り」は許さないという姿勢にもキッチリ打ち出されている。「堂々巡りの語釈」とは「男」と引くと「女の逆」、「女」と引くと「男の逆」という類いをいう。今はさすがに減ったが、某有名辞書にはいまだに「男:人間の性別の一つで女でない方」という記述がある。

 新明解最新7版「男:(1)人間のうち、雄としての性器官・性機能を持つ方(広義では、動物の雄をも指す)(2)一人前に成熟した男性(狭義では、弱いものをかばう一方で、積極的な行動性を持った男を指す・・以下略)

 一方ケンボー先生の三国でも明確に「堂々巡り」を避けている。

 三国第7版「男:(1)人間のうち、子種を作るための器官を持って生まれた人(の性別)。男子。男性。[法律にもとづいて、この性別を変えた人をふくむ](2)成人男性[ぞんざいな感じをともなうことがある]男のひと・四十男以下略・・・

 ここで意外にお思いの方がいらっしゃるかもしれない。

 「新明解」は「型破り」、「三国」は「スタンダード」とのイメージに修正を迫られたと感じた人もいるのではないか。

 「新明解」は山田先生の主観的記述が斬新さを表しているが、「三国」は時代の変化をいち早く取り入れるスピード感が他の追随を許さない。上の例では法律的に性を変えることが認められはじめた最新事例を早くも入れこんでいる。

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