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梶原しげる:【289】編纂者達が命がけで拾い集めた言葉の饗宴!「辞書」には<現実>がぎっしり詰まっている!(1/8ページ)

2014.03.06

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辞書界の「長嶋茂雄と王貞治」ともいえる2大スーパースター

 日本で発売された書籍。3億5000万冊も売り上げた尾田栄一郎『ONE PIECE』などコミックを除けば、戦後のベストセラーナンバーワンは黒柳徹子『窓際のトットちゃん』。上下刊を含めれば村上春樹『ノルウエーの森』らしい。ところがそれに勝るとも劣らない千万部単位で売れ続ける本があるのをご存知だろうか。

 「新解(しんかい)」と親しまれている『新明解国語辞典』が2080万部、「三国(さんこく)」と呼ばれる『三省堂国語辞典』が1000万部。とてつもない大ベストセラーなのだ。

 だが、その本を作った人の名前は? と問われて答えられるのは相当マニアックな人だろう。

 その人物とは、ケンボー先生(見坊豪紀)と山田先生(山田忠雄)だ。この二人にスポットを当て、近年まれに見る迫真の人間ドラマを描いた作品が『辞書になった男』(佐々木健一著・文芸春秋)だ。

 ケンボー先生と山田先生は、東大の同級生で元々一緒に一つの国語辞典を作る仲だった。しかしその後様々ないきさつがあり、同じ三省堂で、ケンボー先生が三国、山田先生が新明解と、全く別の国語辞典を作ることとなる。

 辞書界の「長嶋茂雄と王貞治」ともいえる2大スーパースターが、才能と個性を生かし、全く違うタイプの画期的な辞典を作り上げるに至った経緯とは?

 その背後にある天才同士の葛藤を、周辺の人たちの証言から浮き彫りにしていく。辞書編纂という「知られざる世界」にうごめく「スリリングで人間臭いストーリー」は近年にない面白さ。だが本稿の目的はそれを伝えることではない。「辞書があなたの武器になる」という無粋な話をしたいのだ。

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