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梶原しげる:【288】「何かあったら先生が助けに行くから」 師はソチ五輪で、そして大雪の山梨で愛弟子の気持ちを受け止めた!(2/7ページ)

2014.02.27

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酒も遊びも一切なしのガチンコ訓練

 一人はホテルの支配人。そしてもう一人はサークルの先輩。

 現在ラジオやテレビの放送作家として活躍する國廣浄晃さんは、10年以上前に自分も所属していたアナウンスサークルへ、これまでも暇を見つけては顔を出していた。先輩の語る放送業界での経験談やエピソードはその世界を目指す若者達のモチベーションを大いに盛り上げてくれる。頼もしい「兄貴」として尊敬を集めている。

 今年2月14日。アナウンス合宿は最終ラウンドを迎えていた。

 毎年恒例の「自主トレ合宿」は、よくある「レジャー型」とは違い、「酒も遊びも一切なしのガチンコ訓練」なのだそうだ。発声・発音・滑舌はもちろん、ニュース、朗読、リポート、MCなど、アナウンサーとして求められる基礎のほとんどを朝から晩まで、時には徹夜で特訓する。

 教えるのは二年生、教えられるのは一年生というスタイルがこの学校の伝統だという。一年生は教わることで知識を学び、二年生は教えることで経験に磨きをかける。彼らの見守り役として現役のアナウンサーなど先輩が時間を見つけ駆けつけるのが常。その最終日を受け持ったのが國廣さんだった。

 連日の特訓でへとへとになっているに違いない後輩を励まそうと出かけたが、天気予報を遥かに上回る豪雪のため、電車は遅れ、ようやく着いた駅からホテルまでのバスやタクシーなど全く動いていない。10キロの雪道を徒歩で何時間もかけ、気の遠くなるほどの寒さに耐えてたどり着いた時には、その日の訓練も終わっていた。

「この吹雪の中、本当に来て下さったんですねえ」

 國廣さんも歩き疲れて疲労困憊だったが、笑顔で迎えてくれた後輩達のその声や表情には隠しきれない疲労がすけて見えたという。励ましに来た自分が「雪で参った」と愚痴っている場合ではない。4日間の訓練を辛抱した後輩達の労苦に報いる楽しい話をしこたま披露して「頼もしき先輩」を演じるのが自分の役割と心得ているから、目一杯最後の夜を業界話で盛り上げた。

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