前回(長年の「腰痛」から、解放されるかも)では、腰痛の最新治療と、いま受診するメリットについて書いた。しかし、いざ受診する気になっても、いつ、どこへ、どのように行けばいいのだろうか。そこで今回は、日本医科大学病院教授・多摩永山病院整形外科部長の宮本雅史氏のアドバイスを基に、できるだけ失敗しないための受診のコツを紹介する。

構成:梅方久仁子
写真:中野和志

こんなときには、直ちに医療機関へ!

宮本雅史氏
日本医科大学病院教授、多摩永山病院整形外科部長
専門は、脊椎脊髄病及び腰痛疾患の診断と治療。『腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン』『腰痛診療ガイドライン』の策定に委員として参加

 働き盛りのビジネスパーソンなら、仕事に家庭に趣味にと大忙しだ。痛みに耐えられるのなら、「病院に行くのは、このプロジェクトが終わってから」という判断もあるだろう。しかし、もし腰痛の背後に重大な病気が隠れていたら、大変だ。早く受診しないと一生障害が残ったり、場合によっては命が危うくなることがある。一刻を争って受診したほうがいいケースを、リストアップしてみた。

▼すぐ受診したほうがいい腰痛

  • 神経障害を伴っている
  • がんと診断されたことがある
  • 骨折を繰り返している
  • アレルギー疾患などで、ステロイド剤を長期間服用している
  • 動作や姿勢によって、痛みに変化がない
  • 38、9度の高熱がある

 それぞれについて、詳しく説明しよう。