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組織が変わる!イノベーションが起きる!企業が注目する人材輩出NPO「二枚目の名刺」(後編)【file005】(1/5ページ)

2014.02.07

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 本業のスキルを外で活用し、外で培ったスキルを本業に生かすことで、自分個人だけではなく、自分が所属する組織や社会までをも変革していくことを目指すNPO法人「二枚目の名刺」。この取り組みは、新しい働き方、新しい組織の在り方を提示している。

 そんな「二枚目の名刺」の活動のカギを握るのが「サポートプロジェクト」だ。さまざまな社会の問題を解決すべく、既存のNPOとタッグを組み、企画面からサポートすることで、その活動を軌道に乗せていく。

 プロジェクトを成功させる経験を積み重ねていくことで、そのスキルが彼ら、彼女らの財産となる。実際、プロジェクトに参加後、めざましい成長を遂げ、新たに獲得したスキルや視点を、次々と本業や社会に役立てる理想的な循環を経験している「二枚目の名刺」のメンバーは多い。

 最近はこの取り組みに企業が注目、人材育成やイノベーションの創出を狙い、「二枚目の名刺」と協力して、その手法の導入を検討するケースも出てきた。

 「二枚目の名刺」の取り組みが今、少しずつ社会を動かし始めている。

(インタビュー・文=荻島央江)

<これまでのストーリーはこちら「前編」

――二枚目の名刺の活動に興味を持つ人は多いと思います。ただ「自分にはSPO(社会活動団体)に提供できるスキルやノウハウがない」と躊躇する人もいると思うのですが。

「二枚目の名刺」の活動について語る杉谷氏(左)と松井氏(右)

松井 そういう人はとても多いのですが、全く心配ないです。二枚目の名刺の活動は、プロボノ(注:各分野の専門家が、職業上持っている知識やスキル、経験を活かして社会貢献するボランティア活動のこと)ではありません。ビジネス的な観点に乏しいSPO側にとって、社会人は貴重な戦力です。自分では取るに足らないと思っている知識や経験も、想像以上の価値がある。実際に活動を始めれば、それが実感できるはずです。

杉谷 活動するうちに、そうした価値に気付かせてくれるのが二枚目の名刺のいいところです。私自身、参加当初はただ何かやってみたいだけで、さしてスキルもノウハウもないと思っていました。でも、サポートプロジェクトに参加して、新たな発見がたくさんありました。

 私は二枚目の名刺に入ってすぐ、児童養護施設の学習支援に取り組む団体とのプロジェクトに加わりました。解決すべきテーマは、いかに会員を増やしていくか、寄付を集めて活動を充実させていくかということです。このため団体では以前からイベントを実施していましたが、「全くというほど反応がなかった」と言います。

 話を聞くと、児童養護施設で生活する子どもは現在、全国で3万人以上いることや、施設退所者は安定した雇用に就きづらい傾向にあることなどを数字やデータを用い、論理的に説明していたそうです。

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