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「頭が痛い」ときの自己診断~その痛み、放っておいても大丈夫か?医療

第4回 群発頭痛には皮下注射治療が効果的(3/5ページ)

2014.01.23

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起源・原因について。同じ季節や同じ時間帯に発作を起こすことが多い

 群発頭痛の起源については、脳の中心部にある視床下部に始まりがあるという説があり、最近の研究では、ブドウ糖代謝を測定する脳PET検査によって視床下部の異常興奮が認められている(視床下部は自律機能の交感神経・副交感神経機能及び内分泌機能を全体として総合的に調節している中枢である)。そのため人間の体内時計の中枢でもある視床下部が、何らかの原因でいつも同じ時間帯に群発頭痛発作を出現させる元ではないかと考えられている。

 また、末梢性の機序として、頭蓋内の内頚動脈(首から頭の中に入ってくる太い動脈)や、海綿静脈洞(眼の真後ろのあたりの頭蓋骨内に内頸動脈を囲むように存在する海綿状の静脈機能を持った部位)の周囲の障害ともいわれている。他に、三叉神経の異常な興奮が副交感神経の活性を起こすのではともいわれ、激しい頭痛は頭や顔面の知覚神経である三叉神経の第1~2枝(前頭側頭部から眼・頬)にかけて領域と、涙や結膜の充血、鼻汁・鼻閉、額の汗など自律神経症状を呈するとされている。

 頭痛が起こる時期は、かつて春先や秋口の夜間や明け方に多いといわれてきたが、近年では8月下旬、10月初旬、年末年始、3月下旬が多く、就寝後夜中の2時から4時、もしくは昼間でも同じ時間帯であることが多い。

「群発頭痛の発作には、個々の患者さんのパターンがあります。午後に起こる人は決まって午後起こる、明け方の人は明け方に起こりやすいという具合です。ある方は夏に、またある方は秋口に出現することもあります。それとは別に、看護師さんのように夜勤と日勤を繰り返し、睡眠時間が少なくなって出現したりすることもあります。また痛みが現れる場所が、片頭痛の場合は左右交互に出ることもありますが、群発頭痛の場合は右側が痛いという患者さんは一つの群発期にはずっと右側が痛むという症例が多くみられます」(吉井氏)

 群発頭痛の痛みは激しいものだが、頭痛が続くのは長くても数時間で、それ以外の時間には全く痛みが出ないのも群発頭痛の特徴だ。また、片頭痛では前兆を示すことが2~3割だが、群発頭痛では前ぶれを示すことが多い。前ぶれ症状として「目の前がかすむ」「急に首が張ってくる」「頭がボーッとする」などが挙げられる。片頭痛の場合、前兆が出現してから1時間内に頭痛発作を来たすのに対して、群発頭痛の前ぶれは5分から10分ほどで頭痛症状を生じる。吉井氏は「この短い時間になんとか群発頭痛発作を察知し早期に治療薬を投与する準備が必要である」という。

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