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梶原しげる:【281】「佐藤浩市」似のいしいそうたろうさんに学ぶ「人生を幸せに生きるための3つのルール」(4/6ページ)

2014.01.09

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「あなたの街に“住みます”プロジェクト」参加が吉に

 3人にとって、縁もゆかりもない山梨。会社から「軍資金」など金銭的援助は一切期待できない。からだ一つで乗り込んで、名前と顔を売り込んで、地域一番の人気者になって元気な笑いを巻き起こしてこいというのだ。すべて自前で。

 いしいさん達の仕事は県庁の相談窓口に出かけるところから始まった。そもそもどこに住むのか? 誰がどんな笑いを求めているのか? 皆目見当がつかない。

 現在、甲府の南に位置する富士川町という自然豊かな町の、廃屋同然の物件を「超格安」で借り、最近生まれたお嬢さんを含め家族4人幸せに暮らしているいしいさんも、移住当初の2~3カ月は何が何やら分からず、ひたすらわずかな預金を取り崩す不安な日々だった。

「住めば都とはよく言ったもんですねえ。築50年。南側が塞がって、室内は外より寒い。風呂付きですが追い炊き機能はありません。でも町の人はみんな親切で応援してくれるんです。そういう意味では住み心地抜群です。なのに最近は東京にでかける仕事が増えましてねえ……」

 結論から言えば、いしいさんたちの「あなたの街に“住みます”プロジェクト」参加は吉と出た。

 「移住します!」と手を挙げて以降の、いしいさんや、ぴっかり高木さんの奮闘ぶりは涙ぐましいものがあった。地元の会合、商店街の売り出し、祭りやイベントには欠かさず顔を出し、観光案内のフリーペーパーから、地元の新聞をはじめあらゆるメディアに出向き、自分の存在や活動をPRしてまわる。

 現在二人が活躍する山梨放送のラジオやテレビ出演のきっかけは、毎日のように出かけた「一般スタジオ見学」だった。顔なじみになったディレクターが次第に細々ながらも仕事を振ってくれるようになったのだ。これが現在の「キックス」というラジオの帯番組や、同じ局のテレビ番組のレポーターの仕事につながった。

 それを聞いたり見たりした人が「おお、あのときウチに売り込みに来た連中だ!よし今度の社内創立パーティーの司会でも頼むか」と、良い循環ができてきた。「住みます芸人」の知名度が順調に高まっていく。それを新聞が伝える。ネットが転載する。SNSで拡散される。毎晩のように続けていたネット放送の視聴者数もうなぎ上りに増えていく。

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