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梶原しげる:【281】「佐藤浩市」似のいしいそうたろうさんに学ぶ「人生を幸せに生きるための3つのルール」(2/6ページ)

2014.01.09

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地方のほうが有名になるチャンスがある!?

 山梨放送で平日昼3時間半生放送しているラジオ番組「キックス」。月曜日を私が、いしいさんは水曜日を担当している。ちなみに火曜日が既に大ブレーク中のマキタスポーツさん、木曜日は「ルネッサーンス!」の山田ルイ53世男爵、金曜日はパカパカ行進曲でおなじみベテラン宮川賢さん。私を含め、いずれも「脂ぎったおやじ」というイメージが強い中「いしいさん」は「唯一の爽やか系イケメン」として番組では異色の存在だ。「異色」といえば、他の出演者がみんな東京から出かけて行くのに、「いしいさん」だけが山梨在住だから私の番組にも時々顔を出してくれる。

 「いしいさん」はもともと東京出身で東京吉本所属の芸人さん。吉本興業のタレント養成所である「吉本NSC養成所(東京校)」の2期卒業後に芸人生活をスタートさせたが、その後俳優に転身。でもやっぱり芸人をあきらめきれず再び吉本に。既にその時には同僚はもとより、ずっと年下の後輩達がテレビでがんがん売れている現実に圧倒されながらも「出戻り芸人」として真面目に芸を磨いて来た。

 そんな折、東日本大震災発災からほどない2011年4月。吉本興業は「あなたの街に“住みます”プロジェクト」をスタートさせた。被災3県のみならず、日本中が精神的にも経済的にも沈み込んでいたこの時期。吉本は日本を「お笑いの力」で元気付ける一助になれればと「全国活性化計画」を実施することになった。

 47都道府県すべてに吉本の芸人を住まわせ、それぞれの地域を応援する活動を展開しようとの戦略だ。そのため地元密着情報の動画配信サービスの提供などサポートすると訴え、若手・ベテラン・有名・無名・関係なく募集をかけた。

 その説明会に出かけ「手を挙げた人」は結果的に「スケジュールに余裕のある比較的若い人たち」だった。「いしいさん」は、そんなに若くはないが、迷うことなくその場で手を挙げたかった。事務所の掲げた理想に共鳴した、というより、これは「自分の救済策」だとも感じたのだ。

 「東京よりライバルの少ない、地方のほうが有名になるチャンスがあるかもしれない。ローカルで名を上げ、それをきっかけに全国区になるという道だってありだ。<お仕事は?>と聞かれて<芸人やってます>と答え、<え?>と意外な顔をされる日常はもう止めにしたい。これまで通り淡々と芸人生活を続けていれば、いつか誰かが認めてくれてスーパースターになれるという考えは変えた方がいい。<住みます芸人>は、自分で自分を変える最後のチャンスかもしれない。手を挙げよう!」

 いしいさんはいつだって前向きなのだ。

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