国語辞典のヘビーユーザーにはうれしい年

 2013年は国語辞典の年だった。

 「辞書編纂(さん)」という地味な世界を丹念に描いた三浦しをんさんの小説『舟を編む』が大ベストセラーとなった。これが映画化され、日本映画製作者連盟によって第86回米アカデミー最優秀外国映画賞の日本代表作品に選ばれた(ただ惜しくも米映画芸術科学アカデミーからの審査対象作品からは漏れてしまったが)と聞いて驚いていたら、この年末には報知映画賞で最優秀作品賞を受賞し、辞書編集者を演じた松田龍平さんは最優秀男優賞を受賞した。

 一方、NHKのBSで放送された『ケンボー先生と山田先生~辞書に人生を捧げた二人の男』という一見マニアックでドキュメンタリータッチのこの作品がテレビ番組制作現場では最高の栄誉とも言われるATP賞の、しかも「情報バラエティー部門最優秀賞」を勝ち取った。これは快挙だ!

 国語辞典のヘビーユーザーとして我がことのように喜んでしまった。

 そんな2013年も押し迫った12月10日。

 書店の店頭に、「三国改訂7版」(「三国」=「サンコク」という愛称で呼ばれる三省堂国語辞典の改訂7版という意味)が晴れやかにその姿を見せた。編纂に関わる飯間浩明さんや塩田雄大さんは「日本語仲間」としてご一緒し、完成までの奮闘ぶりを垣間見ている。一も二もなく、出来立てほやほやの「三国改訂7版」を手にレジに向かった。