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梶原しげる:【280】都市伝説的に広がる俗説を一刀両断!新語満載の「三国」(三省堂国語辞典)がスゴイことに!(3/7ページ)

2013.12.26

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時代を映す、辞書から消えていったことばたち

 今回の改訂では何と4000語が新語として登場した!

 当然のことながら、編者たち個々の選択したことばが片っ端から「新語」として採用される訳はない。編者4名それぞれが新聞・雑誌・ネット・テレビ・ラジオで語られることばはもとより、あらゆる「ことばの生息地」を探訪・観察・記録し、吟味した語彙に語釈をつけたカードを持ち寄り合議・投票して決めるのだそうだ。従って万単位の新しいことばが「落選」の憂き目を見るのだろう。実際に掲載された新語はAKB48のオーディションを通過するぐらいの難関を楽々突破した、ごく限られた「エリート」ばかりなのだ。

 そこに「いまここ」を知る選りすぐりのキーワードを見つけ出すことができる。

 来るものあれば、去る者もある。諸行無常は世の常だ。ことばも例外ではない。

 第7版から寂しく消えたことば達も少なくない。そのごく一部を以下に記す。新しく採用されたことばにはあえて説明を添えなかったが、これらには「ご苦労様」という思いを込めて若干の解説を加えながら紹介しよう。

「イーピー・EP」(一分間に45回転するレコード。ドーナツ盤→LP・SP)

「エーピーエス・APS」(カートリッッジにはいって、装着がかんたんな、新しい規格の小型フィルム。新写真システム)

「使い切りカメラ」(あらかじめセットされたフィルムを使い終わると、カメラごと現像に出す簡便なカメラ。使い捨てカメラ。レンズ付きフィルム)

「Gコード」(テレビ番組を8けた以内の数字で表したもの。番組録が予約に使う)

「電子手帳」(手帳・住所録・電卓などの役割をするポケットサイズのコンピューター)

「オフコン」(オフィースコンピューター。事務所利用コンピューター)

「ニューメディア」(新聞ラジオなどに対し電子工学や通信技術の進歩による新しい情報伝達手段。衛星放送、都市型ケーブルテレビなど)

「マイライン」(和製英語。電話回線を接続する会社を利用者が選んで登録する制度)

「ワン切り」(電話を1回鳴らすだけで切ること。連絡の意思だけを伝える)

 以上はすべて、デジタル技術の発達とともに「陳腐化」したものだ。たった6年でこの世界は大きく変わった。即ちそれに携わった人の人生をも変えてしまったのだ。なんだか切ない。

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