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梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」ビジネス

梶原しげる:【279】自分のセンスを競うFacebookの「いいね!」な世の中に、Dr.コパさんの相手を全面肯定する話術に癒される(6/6ページ)

2013.12.19

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他人に優しく、自分にも優しく!

中川「他人から評価されないと生きている実感が持てないという呪縛から完全に逃れたいと思ったら絶海の孤島へでも移住するしかないんじゃないですか? そうだ、尖閣辺り、どうですかねえ」

 さすがのアドバイスだ。無人と言われる尖閣は、今はヤギが異常繁殖して結構な賑わいのようだ。それに鳴き声は聞き方によって<いーいーね~>と聞こえるとの噂もある。<いいね!>をもらえないと生きている実感が持てない、という人に、実際お勧めかもしれない。

 と、ここで話をDr.コパさんに戻す。

 改めて読み直すまでもなく、Dr.コパさんの話の基本は聴き手を全面肯定することで成り立っている。

 「いいですよ。ああそれがいいですねえ。素晴らしいですねえ。この先はもっと良くなりますよ。ラッキーカラーは……」

 「本当かよ?」と斜に構えず、たまには<いいね!>のシャワーを浴びることも必要ではないか。

 私達の多くは「他人に優しく、自分に厳しく」と教えられて来た。ところが実際には、他人に優しくするのは難しい。他人に優しくするには自己が確立されていることが前提だ。我々の自己は、他人から評価され、承認され、良いねとほめられてかろうじて維持できる。認められもせず承認されもしない不全感を抱いた人は他人のあら探しに精を出すことで何とか自分を保とうとする。他人に優しくも難しいが自分に優しくというのも難しい。

 「自尊感情」(自分自身を価値あるものとする感覚 有斐閣心理学辞典参照)がない限り自分に優しくなれない。

 私を含むかなり多くの人が、ネットや、占いや、時にはヤギにいたるまで、他者から<いいね!>と肯定され、ほめられることでかろうじて「自尊感情」を維持している。ところが世間には「自分で自分をほめる」ことで揺るぎない「自尊感情」を満たしている人がいると聞く。

 そこで私の来年の目標を「自分で自分をほめられる人になりたい」としたが、できるかなあ?

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