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梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」ビジネス

梶原しげる:【279】自分のセンスを競うFacebookの「いいね!」な世の中に、Dr.コパさんの相手を全面肯定する話術に癒される(4/6ページ)

2013.12.19

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他者との比較で<目立ちたい>欲望が異様に強いネット世界

中川「例えばネット上で<極上チャーシュー麺なう>とラーメン屋で写真を撮ってつぶやいたとしましょう。するとすぐ次の瞬間。もっとチャーシューがてんこもりの<超極上チャーシュー麺なう>がアップされ、<負けた・・>と落ち込む。ネット上ではこういう<他人にどう見られ、どう評価されるかに汲々としている人たち>がごまんといます」

 「我々からするとどうでもいい、他者との比較競争で<目立ちたい>という欲望が異様に強いネット世界にのめり込んだ若者が<自分の立場でなければできない、インパクトのある映像をドッカーンとアップ。みんなをワッと驚かせ、一気に勝ちに行く>と<歪んだ功名心>から<トンんでもツイート>をやらかしてしまったとも考えられます。リアルな日常生活では何者でもない単なる若者が、ネット上では瞬時にヒーローになれるかもしれない、という幻想を抱いたとしても不思議はないですからねえ」

 「<スゴーい!>と思ってもらえればフォロワー数も一気に増えて自分の評価がグッと高まる。<コンビニの店員って、すげーんだってところを思い知らせてやる!>と。端から見れば大バカですよ。でも、注目もされない、ほめられもしない、日常に漠然とした燃焼不全感を持った若者達がこういうことを考える、気持ちも分からないではない。もちろん、実際にやっちゃったのは愚かですよ」

 「実は、最近でもこの手のバカッター例はネット上では次々更新されています。飽きっぽい新聞テレビメディアが報じないから<バカ熱も収まったんだ>とお思いでしょうが、ほら、これなんか……」

 中川さんのパソコンをのぞくと、まあ何とも……。

 ネット上の赤の他人と、わずかな差異を比較して「勝った」と思えた時だけ「自己肯定感(自分が環境に適応し、適切な行動をとっており、有能であるという安定的なイメージ 有斐閣心理学事典参照)」を持てる若者とはなんとも憐れだ。バカだと思いつつほんの少し同情したくもなる。

 匿名投稿の多いTwitterで炎上事件が頻発するのに比べれば、実名で使われることの多いFacebookは「お上品」な感じがする。しかし「他者に認められたい」「スゴい人、行けてる人と思われたい」という「他者評価」に汲々とする点ではむしろこちらの方が勝っていそうだ。

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