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「頭が痛い」ときの自己診断~その痛み、放っておいても大丈夫か?医療

第2回 片頭痛の最新治療 症状に応じて予防薬と治療薬を効果的に服用(5/5ページ)

頭痛治療の最新知識

2013.11.11

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「治療薬」

 片頭痛では、いったんひどい痛みが始まると、通常の鎮痛剤ではあまり効果がない。しかし、最近ではトリプタン製剤と呼ばれる有効性の高い治療薬が登場した。トリプタン製剤には、生活スタイルや発作の状況に応じて使い分けができる三つの投与経路がある。

(1)口から飲む経口薬。水なしで飲めるタイプも登場している。
(2)点鼻薬。経口薬より効果が早い。随伴症状として吐き気や嘔吐があるときにも適している。
(3)注射薬。もっとも効果が早い。発作が起きたときに自分で注射する自己注射もある。

「環境改善」

 吉井氏は、「どんなときに発作が起きるのか。自分でよく理解しておくことが重要」と話す。例えば、強い光が刺激になって片頭痛になる人の場合、外出時にサングラスを持っていくだけでも、発作回数を減らすことができる。音に過敏な人は、騒音環境や人ごみを避けることも必要だ。天候の悪化などで頭痛を来すようであれば、週間天気予報などで確認して早めに予定を立てることも有効である。

 このほか、食物や臭いで頭痛の発作が誘発されることもある。過去に赤ワイン、チーズ、チョコレート、ソーセージ、柑橘類などを口にしたとき、あるいは香水などの臭いをかいだときに頭痛が誘発されたことがあるならば、それらの食品や臭いを避けることも考え、医師とよく相談しながら生活改善に努めることが大切だ。

症状をしっかり、正確に伝える

 「このほか片頭痛の発症には、女性ホルモンが影響することもあり、月経周期(生理や排卵期)などとも深く関連しています。発症原因が複雑にからみあった片頭痛を予防するためには、自分に起こっている変化をなるべく正確に医師へ伝えることが大切です」と吉井氏は締めくくった。

日本頭痛学会ホームページ
http://www.jhsnet.org/index.html
一般社団法人日本頭痛学会のホームページで、患者向けの情報も発信している。

吉井信哉氏
吉井クリニック(東京都目黒区)副院長
東邦大学医療センター大橋病院脳神経外科研究員
平成7年埼玉医科大学を卒業後、東邦大学医療センター大橋病院脳神経外科入局。横浜総合病院脳神経外科を経て吉井クリニックにて頭痛外来担当。横浜総合病院脳神経外科非常勤医師などを兼務する。
吉井クリニックのホームページ:http://www.yoshii-clinic.jp/
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