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梶原しげる:【266】LINEは本当は「ラ」を強調する頭高アクセントだった!? 日本にはびこる「名詞平板化の謎」を追う(1/7ページ)

2013.09.19

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イン」アクセントの衝撃

 若者になくてはならない通信手段となった「LINE」が、新たにインターネット通販サービスを開始するとテレビが報じた。LINEの舛田淳執行役員が登場し、話し始めたその言葉に、私は仰天した。

「~我々はインを通じた新しいショッピング体験を提供したい~」

 驚いたのは発表された物販事業についてではない。

 そこで発音された「イン」という、言葉の頭にアクセントをおいた話し方についてだ。

 ユーザーはもとより、報道する側も「ライン」は「平板アクセント」が普通だ。ところが、会社を代表してプレゼンをはじめた舛田執行役員は「イン」と「ラ」を高く発音したのだ!

 ツイッターが世間に登場した頃、ニュースでは「ツッター」と、「イ」にアクセントをおくアナウンサーが多かったが、急速な普及とともに、今ではどこのメディアでも「ツイッター」で統一されてしまった。

 ごくたまに「ツッター」とおっしゃる年長者の声を聞くと心が和む。最近は若い連中のせいでどんどこ横文字がフラット化し日本語がへんてこりんになっている。

 「ウインドウズ」もそろそろ怪しい雰囲気だ。中年以降は「ウンドウズ」、若者世代やネット業界の人たちは既に「ウインドウズ」と平板アクセント。私は前者だ。ニュースでもまだ前者優勢のようだが一年先は分からない。

 「ライン」は登場したとたん我々大人が口を挟む余裕のないまま、気づいたら「ライン」という平板アクセントで報じられていた。

 「伝統的な言い方」が一部の業界人や若者達に浸食され、最終的に「平板アクセントに落ち着く」という「プロセスさえ味あわせてもらえなかったライン」。だからよりいっそう、あの夜テレビから聞こえて来た、「ライン」ではなく「イン」という頭高アクセントが衝撃的だった。

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