トップ > 和田秀樹 サバイバルのための思考法 > 和田秀樹:うつ病は軽症のうちに治す! その治療法は?

和田秀樹 サバイバルのための思考法ビジネス

和田秀樹:うつ病は軽症のうちに治す! その治療法は?(1/6ページ)

2013.09.06

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 本欄「メンタルヘルスへの偏見を捨てることも重要な生き残り法」でも書いたが、うつ病というのは、放っておくと神経栄養因子が減るため、脳そのものにダメージが起こり、治りにくくなってしまう。だから、早めに治さないといけない。

 そいう趣旨でまとめた『うつ病は軽症のうちに治す!』(PHP研究所)という本を6月に出したら売れ行きが好調で、さっそく増刷がかかった。うつ病の治療に悩んでおられる方が多いことをあらためて実感した。

うつ病は悪循環を生みやすく、放っておくと悪化する

 実際、うつ病というのは、このようなダメージが意外にも悪循環を起こしやすい病気だ。

 前にも認知療法について少し触れたが、うつ病になるとものの見方が悲観的になる。ところが、悲観的になるとうつ病がよけいに悪くなってしまう。うつ病による悲観を治していかないと、どんどん落ち込みがひどくなり、デフレスパイラルのようになってしまう。最悪、絶望から自殺につながることさえある。

 また、うつ病になると夜眠れなくなることが多いが、不眠でよけいにセロトニンのような神経伝達物質が減るために、うつがいっそう悪くなることが多い。

 とくに良くないのは、眠れないからといってお酒を飲むことだ。アルコールはセロトニンを枯渇させるとされ、一般的にうつ病のときにアルコールを飲むとよけいに悪くなるとされている。さらに、深酒が自殺の決行の契機になることも珍しくない。

 あるいは、うつ病になって外出しなくなり、日光に当たらなかったり、気分が落ち込んで暗い部屋にいると、やはりセロトニンの分泌が悪くなると考えられている。

 あるいは、うつ病になると食欲不振になることが多いが、あっさりしたものばかり食べて肉類をほとんど取らないようだと、セロトニンの材料のトリプトファンというアミノ酸が不足してしまう。

 このようにうつ病というのは、悪循環を生みやすいし、放っておくとよけいに悪くなる要因が多い。そういう点で、うつ病の早期治療は大切だと訴えたかったのだ。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ログイン
  • マイフォローとは?
nikkei BPnet 会員サービス
トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

ランキング一覧を見る

おすすめ情報【PR】

締切間近のセミナー