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和田秀樹 サバイバルのための思考法ビジネス

和田秀樹:うつ病は軽症のうちに治す! その治療法は?(6/6ページ)

2013.09.06

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注目されるTMS治療、ただし保険はきかない

 電気ショックには抵抗があるし、入院する余裕がないという人に朗報なのが、TMS(経頭蓋磁気刺激)治療である。

 これは、安全性が高いうえに通いで治療を受けられるので、会社を休む必要もない。

 4割くらいの人にしか効かないのが欠点だが、害がほとんどないのも嬉しい。すでにアメリカの医薬品の認可機関であるFDA(米食品医薬品局)も認可している。人によってはかなり有効なようで、私の知り合いの脚本家は何十年ぶりかですっきりした気分のなったとのことだった。

 ただ、残念ながら、日本では保険がきかない。そのため1回4万円程度、大体20~30回の治療が必要とされているので、相当な高額になってしまう。

 うつ病で仕事を失った人などのことを考えると安いに越したことはないが、うつで職を失う、休職を重ねるなどの逸失利益を考えると、ある程度お金を使ってもいいのではないかという気がする。

 私の自費のカウンセリングのクリニックも大して流行っていないので、愚痴になってしまうが、日本人はもっとメンタルヘルスにお金を使っていい気がする。

 少なくとも、薬の危険性を認識しながら、うつは早いうちに治したほうがいいと、改めて強調したい。実際、うつは自殺のリスクがものすごく高い病気だし、免疫機能も落として、がんになりやすくなるという説もあるくらいだから。

和田 秀樹(わだ・ひでき)
和田 秀樹(わだ・ひでき)

 精神科医。1960年生まれ。東京大学医学部卒、東京大学附属病院精神神経科助手、アメリカ・カールメニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、『和田秀樹こころと体のクリニック』院長。国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学専攻)。一橋大学経済学部非常勤講師。川崎幸病院精神科顧問。老年精神医学、精神分析学(とくに自己心理学)、集団精神療法学を専門とする。『テレビの大罪』(新潮選書)『人は「感情」から老化する』(祥伝社新書)など著書は多数。

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