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和田秀樹 サバイバルのための思考法ビジネス

和田秀樹:うつ病は軽症のうちに治す! その治療法は?(3/6ページ)

2013.09.06

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薬が効かない人もいる

 SSRIの副作用が注目されるきっかけになったのは、99年に起こったアメリカのコロンバイン高校銃乱射事件だった(それ以前からも問題にする人は多かったが、一躍注目を集めたという点で)。

 とくに、この副作用は躁うつ病の人に出やすいとされるが、典型的なうつ病でも起こり得るとされるようになった。

 「本人なり周囲が気づいてやめるということを知っていれば」と書いたが、最初は薬が効いて調子がよくなっているという感じになるので、そううまくいくとは限らない。

 確かにそんなに多い副作用ではないのだが、万が一これに当たってしまうと、ひどい場合は、本人の人生がふいになってしまうし、それ以上に周囲に大きな犠牲を及ぼすことになる。ここまでひどい副作用でなくても、私が学生時代とか研修医の時代には、日本には躁うつ病のタイプは少なく、典型的なうつが多いとされていたのだが、今は、薬で躁や興奮状態になる人が思ったより多いことがわかっている。これが薬のせいなのか、躁うつ病が昔考えられていたより多いためなのかはわからないが、注意するに越したことはない。

 こういう激しい興奮のほか、うつ病の薬は、うつそのものは改善するのだが、逆に自殺のリスクは増やしてしまうことも問題になっている。うつは治りかけが危ないというが、薬そのものは悪くないのだろうが、めっきり落ち込んでいる状態から不安定な状態になったときに、自殺がどうしても増えてしまうようだ。

 薬は効く人には効くというのは精神科医としては実感しているし、実際6割くらいの人には有効だとされている(逆に4割くらいの人にはほとんど効かないということも知っておくべきだろう)。おそらく、薬が効くことで、脳の変性も食い止めることができるから、早期治療で脳の障害が少なくて済み、ほとんどダメージを受けない人もたくさんいるはずだ。

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