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大前研一の「産業突然死」時代の人生論ビジネス

大前研一:「米国化」が進む日本、いずれ「三つ子の赤字」に陥る(1/5ページ)

2013.05.21

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 経常収支の減少が止まらない。日本企業の海外移転により、貿易赤字が拡大するだけでなく、国内雇用の減少という問題も深刻になっている。日本政府は企業が海外に出て行く支援ばかりをして、外資誘致の努力も怠ってきた。これでは失業が増えて当然である。

経常黒字が4割減、日本の「米国化」が進行している

 財務省が5月10日に発表した2012年度の国際収支統計によると、モノやサービスなど海外との取引状況を示す経常収支の黒字は4兆2931億円となり、前年度に比べておよそ4割減少した。

 以前から本コラムでも警告してきたように、日本の「米国化」が依然として進行している。過去には貿易があれだけ堅調で黒字だったのが、赤字が定着してきた。日本の企業も海外で生産したものを日本に輸入するようになっている。

 いったん貿易赤字体質になると、為替相場が少しくらい変動したところで、なかなか黒字には戻らない。生産などを海外に移した企業が戻ってくることはまずない、と考えた方がいい。下の「内訳別日本の国際収支の推移」をご覧いただきたい。

[画像のクリックで拡大表示]

 貿易収支の黒字が減少し、ついには赤字に転じる一方で、所得収支を伸ばすことで経常収支の黒字を維持してきた。しかし、その所得収支も、2007年までは右肩上がりだったが、近年は横ばい、または減少という傾向にある。

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