『セレンゲティ大接近』を撮影したアヌップ・シャーは、ケニアと英国を拠点に活躍している写真家です。「ナショナル ジオグラフィック」誌での仕事も多く手掛けていますので、過去の特集で目にされた方もいらっしゃるでしょう。

興味津々でカメラを覗きこむ、活発なヒヒの子ども。 (c) Anup Shah
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 アフリカのマサイマラ国立保護区(ケニア)とセレンゲティ国立公園(タンザニア)を中心に、アヌップは15年以上にわたって野生動物を追ってきました。野生動物の取材にあたってのエピソードにはことかきません。

 2003年の特集記事の取材では、シマウマを追いかけてじつに500キロも移動しました。前回書いたように、シマウマは群れで長距離を移動するため、取材するほうも一緒に移動していくことになります。

 2005年のチーターの特集では、アマニーという母チーターに密着取材しました。そのときの写真は、写真集『セレンゲティ大接近』にも収録されています(次回、そのうちの1枚をお見せします!)。アヌップ・シャーは数週間かけて通い、アマニーの信頼をかちえました。アマニーが仕留めた獲物を横取りされないようにアヌップの車の下に押し込んだときには、チーター一家が食べ終わるまで外に出られなかったそうです。

 こうやって野生動物の間近で写真を撮るうちに、アヌップ・シャーはより動物の近くで、動物の見ている世界を見たいと考えるようになります。彼の経験を存分にいかして、どうやってこの迫力ある写真を撮ったのか、次回はそれをご紹介します。

いっせいに飛び立つフラミンゴ。 (c) Anup Shah
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