アベノミクスで円安・株高の流れになる一方で、原発停止なども重なり化石燃料費がかさむなどして日本の貿易赤字は常態化している。少子高齢化と同時進行する人口減少も深刻な問題だ。アベノミクスで日本中が浮かれている今だからこそ、日本の新たな勝ち組国家モデルを打ち立て、カンフル剤に過ぎないアベノミクスの「後」に備えなければならない。
1人当たりGDPが4万ドル超の小さな国家
日本は戦後、工業国家モデルで量(ボリューム)を追求して世界第2位の経済大国となった(現在は中国に抜かれて第3位)。しかし、これから先は人口減少が続き、ボリュームを追求しても強大な国家を実現することは難しくなる。
今のところ、日本の政治はアベノミクスによる円安・株高に熱狂していて、日本という国家をどういう方向に走らせるかという議論が定まっていない。政治が機能しないのであれば、在野から政策提言をしていくことがますます重要と言えるだろう。
そこで私はこのほど『クオリティ国家という戦略 これが日本の生きる道』(小学館)を上梓し、日本の新たな勝ち組国家モデルを提言した。同書では、かつて日本が大成功した加工貿易立国モデルに代わる、次世代の国家モデルを提唱している。
日本が目指すべき国家モデルのヒントとなるのが、1人当たり国内総生産(GDP)が4万ドルを超えていて、人口が300万人から1000万人くらいと比較的小さな国家である。それらの国家は小さいながらも繁栄を続けている。量(ボリューム)より質(クオリティ)の「クオリティ国家」というわけだ。






