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「3冊だけ」で仕事術向上! ――奥野宣之「ビジネス書、徹底比較レビュー」ビジネス

会社に雇われなくても「仕事をつくる」道はあるか? ――若者向け「自活」指南書で考える(1/6ページ)

2012.09.28

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■今回取り上げる3冊
今回取り上げる3冊
『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』ティナ・シーリグ(著)、高遠裕子(訳)/阪急コミュニケーションズ/1470円
『ニートの歩き方 ──お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法』pha/技術評論社/1659円
『ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方』伊藤洋志/東京書籍/1365円

弱肉強食の世界を生き抜く方法

 小学生のころ、夏休みにはいつもテレビで『北斗の拳』の再放送があった。毎日、朝ご飯を食べたあと、人体をめちゃめちゃに壊したりナマス切りにしたりするアニメを観るという冷静に考えればすさまじい環境だったと思うけれど、そんな中で、友達とよくこんな話をしたのを思い出す。

 「北斗の拳の世界になったら、どうやって生きていく?」

 「料理人になればいいんでない?」というのが僕の答えだった。地域のボスに気に入られ、雇ってもらえれば、略奪されてばかりの村人よりいい生活ができそうだから、というのがその理由だ。

 ところが、この話をした数日後の『北斗の拳』で、料理人が「メシが気に入らない」と、ボスに半殺しにされてしまった。

 「料理人もダメか……」

 あれから20年あまり、ふと振り返れば、北斗の拳ほどではないけれど、現代もかなり弱肉強食の殺伐とした世の中になってきている。

 文部科学省の今年8月の発表によると、今春に大学を卒業した56万人の学生のうち、約8万6000人は就職も進学もしないという。そのうち約3万3000人は、進学も就職の準備もしていない、つまりニート確定だ。

 就職活動は、もはや学生と企業のマッチングとは呼べない。イス取りゲームのように「どこにも座れない人」が生み出されるシステムになってしまった。

 そんな状況で、「就職できないなら、いっそ自分で起業したらいい」と言い出す経済評論家もいる。

 正社員で経験を積んだあと、フリーランスになった僕から見れば、電話のかけ方もわからない学生に起業なんて……と思ってしまう。

 しかし一方で、誰かに雇ってもらえなくても、若者が仲間と気軽に起業したり、自分で好きな仕事を作れるような世の中になればいいな、とも思う。

 株式上場で大金持ちになることを目指して、一念発起して会社を興すような「起業」だけでなく、パソコンひとつから始められる自営業、会社員をしながらでもできる副業なども含めて、もっと柔軟に「自分の仕事」を自分で作ることはできないのだろうか

 近ごろ増えている若者向け「自活」指南書を読んで考えた。

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