家電量販店のベスト電器は2012年7月13日、ヤマダ電機を引受先とする第三者割当増資を12月末までに実施し、同社の子会社になることを決めた。家電量販では5月11日、コジマをビックカメラが買収することが明らかになったばかり。ロンドン五輪開催でも盛り上がらない家電マーケットの苦境を映し出す光景だ。

 それにしても、ベスト電器は2007年にもヤマダ電機と提携話が持ち上がったことがある。ヤマダ電機が九州を地盤とするベスト電器の株を買い占め、業務提携を迫ったものだ。当時はベストが反発し、同業のビックカメラと資本・業務提携することで牽制した。にもかかわらず、今回改めてヤマダと提携せざるを得なかったところにベストの苦しさがうかがえる。実際、経営陣の迷走ぶりは深刻だ。

 日経ビジネスの記事『ベスト電器、迷走の果ての「翻意」』によると、同社はビックカメラに追加支援を依頼したものの、交渉が決裂。立ちゆかなくなったベストが金融機関の仲介でヤマダ電機の傘下入りを決定したようだ。

 ヤマダ電機は当面、「ベスト電器」の屋号を維持し、取締役も派遣しないことで同意した。同社はシェア拡大と従業員の確保をベスト買収のメリットに挙げており、まずは様子を見るようだ。

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