IT総合情報サイト「ITpro」では、2012年7月より「すべてはHTML5になる」と題した特集をスタートした。HTML5とは、Webページを作成するための言語「HTML」の次世代技術である。この技術の策定や標準化を手がけているW3C(World Wide Web Consortium)のCEO ジェフリー・ジャフェ氏は2012年6月14日、ICT分野の総合展示会「Interop Tokyo 2012」で講演し、HTML5がビジネスに与えるインパクトを展望した(「[Interop 2012]『HTML5は大きなイノベーションを引き起こす』、W3CのCEO」)。標準の正式勧告は2〜3年後の予定。

 HTML5が標準になると、何が起こるのか。例えば現在、iPhoneやiPadでWebサイトを閲覧するとき、Flashで制作された動画やゲームは表示できない。ところが、特定のOSやソフトウエアに依存しない技術であるHTML5であれば、スマートフォンやタブレット端末向けのサービスを展開する際に、端末に合わせたアプリケーション開発が不要になる。

 つまり動画コンテンツをHTML5で制作すれば、スマホ、タブレット、パソコンなど様々な端末で同じように見ることができる。複数のWebブラウザーや一部のWebサイトでは、標準化を待つことなく同技術を採用している(「もうフラッシュはいらない?急増するHTML5採用サイト」)。

 もちろんユーザーにもメリットがある。さまざまなデバイス(端末)のWebブラウザー上で同じWebアプリが起動するので、OSとソフトの束縛から解放されるのだ。多くのビジネスパーソンは、Excelで見積書や売上げデータを作成、閲覧し、PowerPointでプレゼン資料を組み立てているだろう。現在はそれらのソフトで資料の作成、編集、閲覧ができない環境では仕事にならないが、HTML5が標準になるとその縛りはなくなる。

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