トップ > 大前研一の「産業突然死」時代の人生論 > 大前研一:国会事故調の報告書は「原発の安全」に何の役にも立たない

大前研一の「産業突然死」時代の人生論ビジネス

大前研一:国会事故調の報告書は「原発の安全」に何の役にも立たない(1/7ページ)

2012.07.23

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 東京電力福島第一原発事故について国会事故調査委員会(国会事故調)が最終報告書を出したが、これがひどいシロモノである。原子炉分析などの事実に基づかず、政府や東電をはじめとする関係者への聞き取り調査を中心に三面記事的に仕上げた内容だ。いわば風聞や偏見で書き上げた報告書とも言えるもので、原発の安全性確保にとっては邪魔なだけである。

「人災」のとらえ方がまったく違う

 福島第一原発事故を検証する国会事故調は7月5日、最終報告書を決定し、衆参両院議長に提出した。報告書は、東電や規制当局が津波対策を先送りしたことについて「事故の根源的原因」と指摘し、自然災害ではなく「人災」と断定した。

 この報告書の内容については、下に示す「国会の原発事故調による調査結果概要」を見ていただきたい。

[画像のクリックで拡大表示]

 私が去年10月に出した報告書でも、福島第一原発事故は「人災」と言っているが、国会事故調が考える「人災」とはまったく違う。

 私が「人災」と指摘したのは、原子力安全委員会が外部電源の長期的喪失を前提にしなくて良いとしていた点である。原子力安全委員会の想定が間違っていたことが、福島第一原発事故の根本的な原因だ。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連トピックス

    • 会員登録 ログイン
    • マイフォローとは?
    nikkei BPnet 会員サービス
    トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

    ランキング一覧を見る

    おすすめ情報【PR】

    締切間近のセミナー