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和田秀樹 サバイバルのための思考法ビジネス

和田秀樹:メンタルヘルスへの偏見を捨てることも重要な生き残り法(2/6ページ)

2012.07.20

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WHOの推計で世界人口の3%がうつ病にり患

 今は、内因というより、脳内のとくにセロトニンという神経伝達物質の不足が発病に関与していることがわかっているので、その不足の予防策もあれこれと言われている。

 たとえば、昼間に日光に当たるような暮らしをしているほうが、セロトニンの分泌が高まるらしい。そして、ヨーロッパの緯度の高い地域では、日照時間が非常に減るし、また間接照明で部屋も暗いので、冬場にうつ病になる人も多い。その治療法として光療法といって、かなり明るい光を人に照射することで、よくなる人も多い。

 あるいは、セロトニンの材料になるのがトリプトファンというアミノ酸なので、肉を食べる人のほうがうつ病になりにくいという説もある。またこのセロトニンを脳に運ぶのにコレステロールが重大な役割を演じているので、コレステロール値が高い人のほうがうつ病が治りやすいという研究データもある。

 そういう点で、前回解説したように考え方を変えることを含めて、うつ病の予防法がまったくないわけではない。しかし一方で、どんなに予防に努めても、あるいは、どんなにメンタルヘルスにいい生活をしていても、うつ病になることは珍しいことでないことも知っておいてほしい。

 実際、世界保健機関(WHO)の推計では、世界中の人口の3%がうつ病にり患しているとされている。日本にも400万人程度のうつ病の患者がいることになる。アメリカ精神医学会によると、一生のうちにうつ病になる確率は女性で10~20%、男性で5~12%とされている。

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