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齋藤孝「3分間で仕事とカラダを変える話」ビジネス

齋藤孝:目指せ2割フォワード 、より攻撃的な身体へモードチェンジを(1/4ページ)

第44回 「ビジネス身体スイッチ」の入れ方(3)

2012.06.12

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 先ごろ(※注)ノーベル物理学賞を受賞された益川敏英さんは、評価の対象になったアイデアを、風呂で思いついたという。

 今から30年ほど前、「クォーク」と呼ばれる素粒子は3種類が発見されていた。益川さんと、当時の同僚で同じくノーベル賞を受賞した小林誠さんは、これが「4種類ある」との説を展開した。

 だが行き詰まり、ある日風呂に入りながら「4種類説は捨てよう」と思い立つ。その次の瞬間、「6種類だ」とひらめいたそうである。これが、その後の実験によって実証され、今回の受賞に至ったわけだ。

“とらわれ”から解放されるために

 素人目で見れば、4種類がダメなら単純に5種類で、5種類がダメなら6種類で考えればいいじゃないか、という気もする。しかしその道の専門家であればあるほど、一つの概念には強い思い入れや執着があるものだ。またそういうものがなければ、世界を驚かせるような発見も難しいのだろう。

 とはいえ、おかげで他のアイデアを試すスペースもつくりにくくなる。ある種の“とらわれ”が脳内を支配するわけだ。理想的なのは、一つのことに集中する時間と、リラックスして全体を眺める時間の両方を交互に往復することである。

 それを演出した風呂は、やはり偉大だ。報道によると、益川さんは入浴時間を夜9時36分からときっちり決めているらしい。一定の時間に自分をリセットし、リフレッシュするリズムをつくることで、研究テーマを違う角度から眺めることができたのだろう。いわば身体的な緊張と弛緩のモードチェンジを習慣化されているわけだ。

注)このコラムは2007年12月から2008年11月まで連載した「齋藤孝の『3分間』アカデミー」を再編集して掲載したものです。初出は2008年11月17日です。記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています。

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