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齋藤孝「3分間で仕事とカラダを変える話」ビジネス

齋藤孝:不安は無用 世界や時代が変わっても 求められる能力は変わらない(1/5ページ)

第42回 「ビジネス身体スイッチ」の入れ方(1)

2012.05.29

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 「不安」が世の中を覆っている。

 直近では世界的な金融不安・信用不安。あるいは国内産業に目を転じれば、円高・株安や不景気による先行き不安も相当なものだ。さらに私たち個々人もまた、日常的にかつて経験したことのないような強い不安に苛まれている気がする。

 それを端的に表現するなら、「このままでは時代に取り残される」の一言に尽きるだろう。社会はすさまじいスピードで変化しているように見える。常にアジャストを求められるような強迫観念がある一方で、心の支えとなるはずの家族や友人、地域との関係も希薄化しつつある。所属する会社に対するアイデンティティも持ちにくい。つまり、きわめて“孤独な戦い”を強いられているわけだ。

焦燥感が日増しに募る

 この流れに拍車をかけているのが、世界の“無極化・フラット化”である。戦後から半世紀をかけ、日本はひたすらアメリカの恩恵を受け、同化し、ついには出し抜くという術を身につけてきた。

 ところがここに来て、頼みにしていたアメリカの世界に対するプレゼンスが弱まり、代わりに膨大な人口とエネルギーと政治力を持つ中国やインド、ロシアなどの新興国が台頭した。日本としてはアメリカという目標を失ったばかりか、これらの国々に地位を脅かされる立場にある。

 しかも彼らとの競争に勝てるかといえば、どうも心もとない。もともと日本人はよくいえば謙虚、悪くいえば引っ込み思案のため、自分を前面に押し出すことが得意ではない。しかも英語は苦手、勤勉さも昔ほどではない。フラット化する世界の中で、国家としても「このままでは取り残される」という焦燥感が日増しに募るばかりだ。そんな現状が、私たちの心をより重くしているのだろう。

注)このコラムは2007年12月から2008年11月まで連載した「齋藤孝の『3分間』アカデミー」を再編集して掲載したものです。初出は2008年10月31日です。記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています。

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